GNz-WORDの他にもHIP HOPユニットKILLERZ、レーベル、雑誌を製作するBM.PRODUCTIONと多方面で活躍中。音楽に対する姿勢が変わったと言うリーダーKO-JI 03にインタビューしました。



―― 最初にメンバーの名前を教えてください。

KO-JI 03(Vo),音罪(Gu),遊神(Gu),HIDE(B),TAKA(Dr)

――  バンド名はどういう意味でつけたんですか。
ハードコアって覚えにくい名前のバンドとか多いじゃないですか。やたりと長い名前だったりして。俺はNUMBとかみたいにぱっと言える名前にしようと考えてたんです。プレステのゲームで「デビルメイクライ」ってのがあるんですけど、そのゲームの中での武器で剣と銃みたいなのがアイテムで出てくるんですよ。GUNとSWORDを繋げて言ってみたらGNz-WORDって感じにつけましたね。

―― てっきり銃撃のように言葉を打つっていう意味かなと思ったんだけど。
後付ですがそんな意味も含めてって感じで思ってますね。

―― 最近色んなジャンルのバンドとの共演が目立つようになってきたのは面白いことじゃないですか。
そうすね。今までは仲間たちに助けられてって感じだったんですが、最近では色んな人が応援してくれて助けてくれてって協力してくれるんですよ。それで色んなジャンルの人がGNzを誘ってくれてその中でやれてって感じですね。今まではハードコアにこだわってきてたとこあったんですけど、吹っ切れてからはそんな中でやってるのが楽しくなってきました。

―― ホームページ上では色々な意見が飛び交っているみたいですが。
実際久保君は昔から僕らの悪さしてきてることとか知ってるじゃないですか。ぶっちゃけて若い頃は人に非難されても仕方ないこととかもしてきましたしね(苦笑)でもなんか全然的を射てないとこからごちゃごちゃ言われるのは嫌っすね。まぁいい宣伝になればいいかなくらいです(笑)

―― まぁそれだけ注目されてるって事やね(笑)

―― 前回出演してくれたKNOW REASON WHYでは自分自身良い感じに趣旨が、カラーが出せたイベントになったなと。足を運んでくれた人の中には今までGNzを観る機会がなくて初だったけどカッコ良かったって。どういったスタンスでも魅せれるバンドに成長したんだなあと思いましたね。フットワーク軽くなったって思ったし。
さっきも話したことなんですけど、吹っ切れてからはフットワーク軽くなったって自分でも思ってるんです。GNzを始めてからもずっと何かやったろみたいなの思ってて。それでGNzの曲にラップ入れたろって思ってやったんですよね。そしたらみんな引いてるやんみたいなん思って(苦笑)ステージ上で自分でもこれはやっちゃったかみたいに思ってしまった時あったんですよ。んで後から聞いたらあん時はKO-JI自身がそういう雰囲気出しとったでって。それじゃあかんやろと思いました。YORI君(atmosfear)と話したときがあって色々言ってくれてGNzは俺たちの中で一番上を目指せるバンドやねんからもっと自信持ってやってみろよみたいなこと言ってくれたんです。頑張ろうと思いました。

―― そういうこともあっていいもん出来てるんやと思います。
それから今までのGNzの音は一切新しいもんに変えようと思ってるんですよ。特にああいう音が好きでやってきてたってわけじゃないんです。試作段階(KO-JIが一人で作った曲のデモをスタジオでメンバーに聞かせるためにCD-Rに入れて持ってきていました。)なんですけど今までにない全く想像つかへんようなんもん作ってきましたよ。これは自信あるしビックリすると思いますよ。

―― え?KO-JIがいつもそうやって中心的に決めてるの。
いや、そういうのじゃないんですよ僕らは。メンバーの誰かがこういうのどうみたいな感じに意見出すと、やってみようかってなるんですよ。曲は意見が出てみんなでアレンジしてって感じで作ってますわ。

――  目茶楽しみやね。KO-JIがそう言ったらほんま良いものが出来てきそうやし。
自分でもハードコアやなって言い切れるものです。

―― GNz-WORDの姿勢というのはアンダーグラウンドであると思います。そしてなによりキッズへのメッセージが熱いと思います。そういう動きがハードコアと呼べるものの一つと考えるのですが。
アンダーグラウンドってのにこだわってるつもりじゃないんですけどね。いけるなら上いきたいですもん。サマソニとかFUJI出てみたいです。

―― メジャーでってこと?
いや、音を変えてやるってわけじゃいんですわ。あくまでハードコアという音、スタイルでいくっていうことになるし、それやと実際難しいすよね。でもなんとかしたいと思うんですわ。そこからどんどん引っ張っていけるっていうのが出来たらいいですしね。


―― ポップな音にガラっと変わって目指すってわけじゃないもんな。
でしょ。どこまでがそういうスタイルを変えれるラインなんかも難しいですし。でもやれるならやりたいですね。

―― これは最近自分自身感じてることなんだけど、昔と比べるとすぐに投げ出してしまって男らしくない男がいっぱいいて、真っ向からぶつかってくるようなキッズ が減ってるように思えるんですが。
わかります。確かにそういうの多いすね。

―― ハードコアって男気みたいな感じするのにな(苦笑)そんなんでいいんかなって思ってしまう。
同感です。

―― 先日のFREESTYLE OUTRO(AFTERBASE企画)が大盛況やでした。裏にはもちろん多大な苦労や努力があっての成功だと感じました。でも一般的に大阪夏の風物詩みたいな傾向になったらシーンにとっては良い影響になると思いますが。
そうなってきてるんじゃないですか。1300人入りましたしね。でね、俺ら身内のバンドとかもめっちゃ手売り頑張って俺もあちこち電話かけまくって来てよって声掛けましたよ。で、知ってる子に電話したらKO-JI君ぐらいになっても手売りするんですかって言いよるんですよ。当たり前じゃあって言いましたよ。俺自身は歯車でいいんですよ。しっかり頭下げてチケット売ってライブを成功させて、んでステージで言いたいこと言ってやるって思ってるんですよ。勘違いしたヤツ多いですからね。当たり前のことがわからんのかって思ったこともいっぱいありますしね。仮に俺たちがワンマンで箱がいっぱいになるくらい集客あるなら別ですけどね(笑)みんなで努力して作っていってるんですよ。

―― ハードコアプライドの素晴らしさ、発想にはいつも度肝抜かれます。バンドをやりながらそして出演しながらよくあそこまで手が回るなと感心するしね。若手のバンドはもちろんキッズや他のジャンルのバンドへの影響も大きいと思います。今後更なる展望とかあるんですか。
あります。関西のバンドだけでプライドがやりたいですね。

―― おお、それは凄い。地方の名前通ってるバンドが来るからとかじゃなく純粋に関西だけかぁ。凄いわ。
まぁはっきり言えば関西のバンドがBEYOND( HATE)とかくらい大きくなっていけばいいんですよ。今おるバンドが頑張って。


―― YOUNG LIONは若手にとって趣旨がよく伝わるイベントであると思います。不定期開催でしたがまだ行っていますか。若手のバンドの出現がないと大阪の現状も難しいと思う部分があります。実際、バンドを始めた子たちにとっても動き方が分からないというか、どうやって活動していったらいいかわからないって子も多いようです。全くのいい加減でお話にならない若い子もたくさんいますがね。
今考えてるのは実際やる意味なかったなと思ってるんです。出てもそれからどんどん頑張っていってるってバンド全然聞きませんし。そりゃやり続けていきますけどね。もっとぶつかってくるようなバンド出てきて欲しいんですけどね。

―― 確かに現れて欲しいな。
で、YOUNG LIONのCD出したじゃないですか。あれFREE PEOPLE(STUDIO)でミックスしてもらって、ちょうど作業してる時BMのスタッフが担当の原さんにこのCDの中でどれが良かったですかっていきなり聞いたんですよ。あっ、それありやなって思って。それで俺らのじゃなかったらどうしよう、ヤバイわって思ったんですよ(笑)
GNzはCDの最後に収録したんですけど、原さんがそりゃ一目瞭然やろって言ってどのバンドやろうなって思ったらダントツで最後のバンドやろって言ってました。でね、その事を収録したバンドのヤツらに言ったんですよ。これ自慢じゃないでって。こうやって言われたけどどうやねんって。そしたらね、仕方無いっすみたいな事言いよるんですよ。俺やったら絶対悔しいし、握りこぶし作ってなにくそって思うんですけどね。ほんまガツンとやってほしいです。

―― 更に、BM.PRODUCTIONを運営しレーベルをして雑誌も出す。欲張りですね。それがまたしっくりきているのがKOJIの魅力かなと思います。実際バンドをしながらここまで自分で動いていくといのは難しくないですか。
最初は滅茶苦茶ヤバかったすね。SCREW AGEって服もやってたし色んな業者さんと話してても、あっ、これはCDの話やったっけって感じにパニクってた時もありました。でも今では手伝ってくれるスタッフも増えましたし、バンドに専念さしてくれてていい感じにやってますよ。

―― KO-JI自身が聴いてきたバンドを邦楽、洋楽問わずに教えて下さい。知りたがってる子がたまに店来たりするんですよ。
(笑) 聴いてきたっていっても色々聴きましたよ。MAD CAPSULE MARKETS,envy,HATEBREED,MADBALL,JOHN HOLMEZとかハードコア全般に聴きましたし、ギターポップのDJやってたわけですからそういったものもですね。でもなんや言って一番衝撃的だったんはNOTHING BUT( A HARD WAY/V.A<RADICAL EAST>リリース)ですね。僕ミスチルも聴くんですけどそういった音楽ってのはスピーカーから流れる音を聴く。ブラウン管を通して聴く。って感じで直接体感する音楽ってわけじゃないんですよ。でもNOTHING BUTに入ってるDYINGRACE,T.J,DUG REVENGE,SECOND TO NONE,JOHN HOLMEZを聴いて凄げーって思ったら地元やったし。こんな凄いバンドがおるんやって思ってライブにも行くようになりましたね。

―― 同時進行しているKILLERZとGNzは今後も一緒に動いていく感じですか。
はい。どっちも同じペースで進めていくつもりです。

―― 凄いな。きつくない?
そりゃ大変ですよ。リリック書くのに煮詰まったりとかもしますしね。でもライブはどっちもやっていきますし。どっちか取れみたいな話になったらそりゃGNz取りますよ。やっぱり自分のやってることはハードコアですから。

―― リリースの予定があれば教えてください。
年内に出せたらBEYOND HATEとスプリット出します。前に単独マキシで考えていた曲がこのスプリットになりそうです。あと、年明け一発目にまだ予定ですけども、GNz,KILLERZのアルバム出すつもりです。

―― え?同時で?
(笑)まさか。それはないでしょ。買ってくれる子もいっぺんに出たら困るやろうし。どっちか先出してちょっと間置いてって感じになると思います。

――  これからの若手に向かってメッセージがあれば欲しいですね。大阪では段々頑張る人間が頑張るという動きが見えてきてるように思いますしね。
僕らが若い頃って何でも自分達でやったろうって思ってましたよ。バンドやってて僕らみたいなんがどんなに頑張ったって(ハードコア)ブレイクアウトに出してくれへん
やろうって思ってましたね。だから自分たちでプライドやりました。若い子らでハードコアのバンドやってる子でプライド目指してるって言ってる子もいるみたいなんですよ。そんなもんプライド出たからなんなんって感じなんですわ。その先になんかあるのって思いますよ。自分達で何かを築いていかんと全然出る意味ないし。そんなん言ってるバンドは一生プライドに出ることないやろうしって思いました。自分達で何かやってみるっていう気持ちが欲しいですね。

―― そういう頑張りしてる人は根底に持ってるものを感じるやろうしな。シーンがどうのという難しい話はじゃないねんな。
(若手にも)出てきて欲しいですね。

―― また度肝抜く企画と考えたりしてるんですかね。GNzへの期待は結構なものなんですよ。
それがこれですよ(新しく試作段階のGNzの音)。僕らはどんどん新しいもの作ってハードコアってもんがもっと注目されるものにしていこうって思ってます。

―― みんなもその音源かなり楽しみになるやろうね。早く聴いてみたいわ。
僕自身楽しみです。

―― 最後に一言お願いします。
僕らは僕らがやっていけることやっていきます。音源聴いてライブ観に来て欲しい。ほんまにそれだけです。

―― 有難うございました!




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